神話的テロワール

北ローヌ渓谷中央部のたった3.5ヘクタールの畑…

シャトー・グリエは、ローヌ河の右岸、ヴィエンヌ市の南、ヴェラン村とサン・ミッシェル・シュール・ローヌ村(ロワール県)の間に位置します。1936年から栄誉あるフランスのAOC(原産地呼称)のひとつに数えられ、最小規模のAOC畑は自然が与えてくれたまさに宝石。この畑からは、唯一無二の、偉大な白ワインが生まれます。

シャトー・グリエのブドウ畑は、文字どおり「アンフィテアトルム(円形劇場)」状に南向きに広がっています。日照豊富で高温、かつ北風に晒されることのない、実に稀有なミクロクリマ(微気候)を享受しています。土地の名称自体、陽の光に「grillés」、つまり「焦げた」丘陵に由来するとされます。ブドウ樹の平均樹齢は45年。ブドウ畑は標高150〜250メートルの範囲に広がります。あまりの勾配のきつさに目眩をおこしそうな場所もあり、「シャイエ」と呼ばれる76の見事なテラス式段畑を成しています。

段畑は数世紀の間、丁寧に整備・保存された積み石の壁で支えられています。ローマの時代から、絶えず手をかけられ、調和ある景観に仕上げられて来たこれらのテラス式ブドウ畑。その光景は、魔力さえ感じさせるこの土地の象徴であり、思わずその景勝美に息をのむことでしょう。 この地においてはブドウ品種ヴィオニエが「王」として君臨しています。上質な張りと力強さ、ミネラル感を備えたワインが生まれます。以下2タイプの地質層から成る土壌での栽培で、この品種の持つ魅力がふんだんに発揮されます。つまり、

黒雲母(バイオタイト)を含む花崗岩(地質学第一紀)と、石英、長石、およびマイカから成る岩盤の古生層。それらの風化が進むと、多少の粘土を含んだ砂質土壌が形成されます。

レス(黄土)が堆積した、より新しい層。地質学第四紀の風成堆積で、ブドウ畑のくぼ地にごく限定的に見られる土壌です。

土壌は肥沃というにはほど遠く、かつ衛生状態および水はけは良好で、卓越した品質のワインを生み出す理想的条件を備えています。加えて、地質下層部に亀裂が入っていることで、水分およびミネラル分を求めてブドウの根が深く入り込みやすいという特長がみられます。 面積は小さく限定的とはいえ、標高、方角、小川からの距離によって、畑の中には複数のミクロクリマ(微気候)が形成されており、これら環境の違いによってブドウ果実の成熟に影響が出かねません。因って、ブドウ樹生育周期の段階ごとに、定期的に入念な管理を施す必要があります。 シャトー・グリエは、早い段階から、多数のワイン愛好家、作家、著名人からの支持を得てきました。ブドウ畑とシャトーが有する景勝美とその歴史から、1976年5月15日には文化自然遺跡としてフランス共和国国家遺産リストに登録されています。

シャトー・グリエの歴史をご紹介します

数百年にわたる歴史
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